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立野遺跡発掘調査 ブログトップ
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2005-12-26 撤収 [立野遺跡発掘調査]

 8月から始まった立野遺跡の発掘調査も本日で終了。5ヶ月間、長かったような短かったような。多くの方のご指導・ご協力により、無事調査が終了したことにお礼申し上げます。

 

 思えば、古墳に始まり、古墳に終わった今回の現場でした。中世の墓群が見つかったことは、想定外でした。発掘の情報を、なるべくオープンにということで、試しに、一つの現場を毎日blogで公開させていただきました。とはいっても、どうしても諸般の事情で紹介できなかった事項も多々ありますし、浅学のため、遺構・遺物に関する見解が一定していない面もあったと思います。今後の課題です。

 今年の調査は、とりあえず終了。年が明けた1月からは、3月までに2年前に調査した現場の報告書の作成作業に入ります。これからは、その進捗状況や、文化財一般事務を中心とするblogになります。ちょっと地味になると思いますが、今後ともよろしくお願いします。

 最後に、夏に駒澤の学生さんが残した足跡を紹介しておきます。

 そして、別人と思いますが、作業で泥まみれになった靴も・・・。


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2005-12-22 砂嵐2 [立野遺跡発掘調査]

 本日も、再び日本列島に猛烈な寒波来襲。現場は砂嵐状態。月曜日よりも過酷な現場でした。シルクロードはテレビで観て、ロマンを感じるのが良いようです。砂漠の過酷さを、ちょっと実感した今年の冬です。現場の横の林では木が折れるし、コンパネは飛ぶ、町内のバス停は倒れるで、大荒れの一日でした。

 

 作業の方は、石室内面立面及び平面図の写真実測を実施。予算の関係でラジコンヘリは使わず、「どこでも垂直写真」を利用。この風では、ラジコンも飛行不可能でしたので、幸いでした。目も開けられない状態の中、光波による測量、ご苦労様でした。

 この他、前室西側の壁際から、鏃身形三角or五角形の鉄鏃9点出土。この分だと、礫の間に落ち込んでいる遺物もありそうです。現場も、いよいよ来週の月曜日で終了予定です。8月からの5ヶ月間。久々の長丁場の現場でした(8月は楽をさせていただきましたが・・・)。


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2005-12-21 石室側壁崩壊 [立野遺跡発掘調査]

 石室内の礫床面までの掘り下げがほぼ完了して、写真撮影を行おうとした矢先、前室部西側の側壁が落下してしまいました。石組がずれていたので危ないとは思っていたのですが、ついにです。西側壁で6個崩落し、その衝撃で東側壁が2個崩落してしまいました。ちょっと凹。原因は内緒。幸いけが人はいなくなによりでした。西側の側壁がなくなるとかえってすっきり、とpositiveに思いたいです。

 

 また、前室内礫床上から鐔1点確認。倒卵形を呈し、小さな四角い窓透が6つ?入っているようです。昨日の把頭とは別の大刀に付くものかもしれません。この他前室部からは鉄鏃が6本ほど出土。玄室同様西側に偏って検出されています。三角形or五角形の鏃身部を呈するもので、内1点の柄部は折れ曲がっていました。意識的に折り曲げて副葬することに何がしかの意味があるという論文があるそうですが、管見のため未確認。

 この他本日、F市のN君学生さん2名を引きつれ見学に。さらに午後には駒澤大学の学生さんも2名見学に。うらやましいことに、もう冬休みのようです。

 また、5時より、保存処理委託に出していた、立野遺跡第2次調査で出土した鉄製品(鉄鏃・鐔・刀子等:45点)の納品・検査あり。ついでに、今回の調査で出土した刀3点の保存処理の見積もりを依頼しました。


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2005-12-20 把頭 [立野遺跡発掘調査]

 前室部東側より鉄製把頭出土。銹で形状が良くわからないのですが、方頭か?象嵌でもあれば良いのですが・・・。先週取り上げた75cmの大刀に取り付くものかもしれません。明日は西側を掘り下げますが、側壁がもつかどうか?

 

 玄室内は、礫床部上面がほぼ出ました。西側からは、刀・鉄鏃20点余が出土していますが、東側からは今のところ何も検出されていません。盗掘の影響?装身具でもあれば良いのですが・・・。

 また、礫床上の覆土は、現在全てふるいにかけています。鉄鏃の小片が数点確認されていますが、ガラス玉等は未検出です。

 この他、専修大学・駒澤大学の講師の先生・院生現場見学あり。遠いところごくろうさまでした。

 


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2005-12-19 砂嵐 [立野遺跡発掘調査]

 今年最大の寒波来襲ということで、本日は、終日砂嵐。ゴーグルとマスクが必要な程でした。度々、シルクロード(タクラマカン砂漠か楼蘭?)状態で、頭の中をあの喜太郎やヨー・ヨー・マのテーマ曲が過ぎりました。4時近くになると、目の前の地面から霜柱が立っていく様子を、久々に確認した、今年一番の過酷な現場でした。水・木曜日と関東地方にのマークが付きました。いやな予感です。石室崩落か?

 

 また、本日、比較的穏やか?だった、午前中に石室外側面の写真実測を実施。石室内を掘り進めると、崩落のおそれがあるので、保険のため、とりあえず先に測量をお願いしました。下の写真は、石室南東側より撮影した石室全景。なかなか壮観です。

 

 この他、本日、玄室と前室内より出土した2本の大刀の取上げを実施。石室内より出土したものは、全長56cm程で、横刀と呼ばれるもののようです(大刀は普通、刃の長さが二尺:60.6cm以上。これ以下の短い刀を横刀と呼んでいます。)。足金具と呼ばれる腰に吊り下げる金具が2点付いており、鞘の木質部が一部残っていました。また、鐔の部分には金メッキを施したリング状の受部?を確認。鞘尻部は、ちょっと離れた位置に確認され、本来の位置は、この鞘尻部のところにあったものが、攪乱により、移動したものと推測されます。前室部の大刀は全長64cmでした。これで刀は、合計3本です


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2005-12-16(3) 外部リンク2 [立野遺跡発掘調査]

 15日に、blogに地図を貼り付けられる無料サービス「ちず窓」β版が公開されました。試しに今回の遺跡の位置図を、遅ればせながら紹介します。ポイントをクリックすると、「ちず窓ビュー」に飛びます。何事も試行錯誤or他力本願?
立野遺跡


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2005-12-16(2) 外部リンク [立野遺跡発掘調査]

 アームチェアー氏に教えていただいた、mooon(外部記憶装置のようなもの?)にて、作成してみました(http://mooom.jp/)。石室外面の工具痕の拓本採取風景です。1ファイル5Mbまでで、100Mbまで無料。デジカメで撮ったMP4ムービー4.7Mbをそのままアップロードしてみました。12月3日で紹介したヘリコプターのムービーより、圧縮していない分、ブロックノイズは少なく、当然ながら画質は良いです。blogでは、結構使えるかも?podcast可能だし・・・。


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2005-12-16 大刀2 [立野遺跡発掘調査]

 昨日、前室部で検出した大刀を、本日取上げ。長さ75cm程で、残念ながら鐔はありませんでしたが、ほぼ完存でした。手前に写っているのは鏃身部五角形を呈する鉄鏃。この他、前室部にもう1点、玄室部に1点の大刀を確認しています。盗掘のおこぼれは、結構ありそうです。

 

 また、本日、石室外面の工具痕の拓本採取を実施。ちょっと北風が強かったので、「千と千尋の釜爺みたいに手がいっぱいあったらいいのに・・・」などと言いつつ、風にあおられた画仙紙を抑えながら拓本を打ち、苦戦でした。

 このほか、石室西側の、墓石を産廃した下部より、溝状の黒色土の落ち込みをかろうじて確認。本古墳周溝の底面部の可能性があります。石室奥壁部から、黒色土内側までの距離は約14m、直径にすると28m。規模的には周溝で良さそうです。周溝の底部とはいえよく残っていたものです。これで、大まかな古墳の規模が推測できそうです


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2005-12-15 大刀 [立野遺跡発掘調査]

 石室西側面の前室から、玄室の玄門部にかけての、側壁が内側に倒れこんでおり、玄門柱は、すっぽり抜けており、今のところ確認できません。盗掘者が、ここより侵入したのかも知れません。

 

 また本日、前室部の床面上20cm程の地点より、大刀1点出土しました。半截した未掘部分にかかっており、完全な形で残っているのかは不明ですが、今のところ70cm程の長さを確認しています。

 

 最近、霜が降りるので、凝灰岩の石室の風化が心配なので、ブルーシートを被せはじめたのですが、シートが擦れて、石室が崩れる恐れがあるため、急遽、直接シートが触れないような石室の両側に立てる柵を作成しました。白い柵は、昨年の国体馬場馬術競技で使用した柵が、敷地内に山積されていたので、これをちょっと借用。これだけだとちょっと低いので、近所から竹を切り出し高さを上げました。

  効果があるかどうかは、明日の朝の結果待ちですが、なかなか、具合は良さそうです。


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2005-12-14 見学者 [立野遺跡発掘調査]

 本日、駒澤大学の学生さんS教授の引率?で見学に。遺物は、現在たいしたものが出ていないので、凝灰岩截石の石室を見てもらいました。夏の実習で掘れれば良かったのですが・・・。交通事情の悪い本遺跡までおいでいただき、ご苦労様でした。少しでも勉強の参考にでもなれば幸いです。またのお越しをお待ちしております。

 

 石室前庭部の敷石は、下部の礫まで掘り下げ、写真撮影。残念ながら遺物は確認されませんでしたが、下部の敷石は、羨道部の封鎖施設と連続しており、上部にあった礫には連続しないことから、古墳の追葬に伴う施設とは、別ものである可能性が高いと判断できます。上部礫中に確認された須恵器の碗は、もしかしたら9世紀に入る可能性もあり、後世の人が、古墳の墓前で何かしらの行為を行ったものと推測します。中世の地下式壙でも古墳の石室は意識的に残していましたし、祖先の霊を大切に思う気持ちは、平安時代も中世の人も同じであったようです(現代では?:開発:産廃となった墓石:発掘etc)。

 敷石のさらに南側には、凝灰岩片が確認され、墓道として敷いた可能性が考えられます。

 


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